The Revolution Will Not Be Televised (革命はテレビ報道されない)
6.22首相官邸前抗議行動の様子。
曲は、『what's going』を使用、どこに行くの?(どうなるの、、この国は)みたいな意味で原発事故後の混沌とした状況の中、強めなビートで怒りを紛らわす意味もあり制作したと記憶してます。1年以上前の曲ですが、今回の映像にピタリとハマったので使いました。
タイトルは、黒いボブディランと言われたギルスコットヘロン氏から拝借。
Gil Scott-Heron 『The Revolution Will Not Be Televised』
家に残っていようったってそうはいかない。
テレビをつけて、自分だけ安全だなんて無理な話だ。
ヘロインでぶっ飛んだり、CM中にビールを取りに行くのも不可能。
革命は、テレビで中継されないのだから。
革命は、テレビ中継されない。
革命は、ゼロックスの提供でお届けなどされない、邪魔なCM抜きの4部構成などではない革命は進軍ラッパを吹くニクソンの写真や、ハーレムの聖域から豚の胃袋を奪うための突撃を指揮するジョン・ミッチェルやジェネラル・エイブラム、スパイロ・アングニューの図を示したりはしない。
革命はテレビ中継されないのだ。
革命はテレビで中継されない。
革命はシェファー・アワード・シアターの提供でお届けなどされないし、ナタリー・ウッズとスティーブ・マックイーンや、ブルウィンクル、ジュリアが出演することはない。
革命はセックス・アピールにはならないし、それによってささくれだった肌が滑らかになることもない。
革命が君を5ポンドも痩せた見た目にすることもないだろう。
なぜなら革命はテレビ中継されないのだから。
街でショッピング・カートを死に物狂いで押している、あるいは盗んだ救急車にカラーテレビを運びこもうとしている君とウィリー・メイの映像が流されることもないだろう。
NBCだって8時32分に勝者を予報することは出来ないし、29区からのレポートがなされることもない。
革命はテレビ中継されないんだ。
警察がブラザーたちを撃ち殺す映像がリプレイで流されることはない。
警察がブラザーたちを撃ち殺す映像がリプレイで流されることはない。
ホイットニー・ヤングが予想外の展開にハーレムから逃げて路線の上を走る映像が流れることもないし、ロイ・ウィルキンスがとっておきの赤黒緑の解放運動用ジャンプスーツを着込んでワッツの街をうろつく画面のスロー・モーションや静止画像が出ることもないだろう『グリーン・アクルス』、『ビヴァリー・ヒルビリーズ』、『プティコート・ジャンクション』はもはや何の価値も持たず、女たちは『 サーチ・フォー・トゥモロー』でディックがジェーンをとうとうモノにするかどうかなんて気にしない。
なぜなら黒人たちは明るい明日を求めて路上にいるからだ。
革命はテレビ中継されない。
11時のニュースで要約されることもないし、厄介な過激派の女性運動家たちや、ジャッキー・オナシスが鼻をかむ映像も流れはしない。
テーマ・ソングがジム・ウェップやフランシス・スコット・キーによって作曲されることもないし、グレン・キャンベルやトム・ジョーンズ、ジョニー・キャッシュ、エングルバート・ハンパーディング、レア・アースなどによって歌われるということもない。
革命はテレビ中継されないのだ。
革命は白いトルネードや白い稲妻、白人種のプロパガンダに挟まれたりはしない。
寝室の鳩、タンクの虎、便器の巨人を心配する必要はない。
革命はコーラがなくても問題はない。
革命は口臭の原因となる細菌を抑えることはない。
革命は君自身が動かさなくてはならない。
革命はテレビ中継されない、革命はテレビ中継されない、革命はテレビ中継されない
革命に再放送などない。
革命は生なのだ。