no dance act 2

ちょい前に渋谷のクラブで大規模なガサ入れがあった。
風営法ダンス規制ってヤツで、解釈によっては殆どのクラブがNGになるみたい。
場合によっては、野外フェスやバンドのライブイベントもグレーゾーン。
CDの売り上げが落ちて、ライブ市場が活性化されたと良く聴くけど経済産業省の研究会の報告書を見ると、
ライブ市場は2006年には市場規模約1500億円観客動員数2400万人!毎年コレだけの人がライブに行ってるって事で、その数パーセントはクラブも入ってることになる。
http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/downloadfiles/music_buisiness.pdf

経済的にもおかしいけど、問題は別の処にある。クラブミュージック文化の否定とユースカルチャーの否定。
この問題は、スゴく重要(なんか論じるのもバカらしいほどに)
このまま放っといたらゲロみたいな文化しか残らない。
(もしそうなったら別の方法探すから良いけど)
何か話し終わっちゃったけど。
今までの文化とか芸術の歴史とかって、やっぱりある種の戦いの歴史でもあると思うから面倒くさいけど、やらないとね。

自分自身、熱心なクラバーじゃなけど、クラブミュージックには、もの凄くお世話になってるから。クラブミュージックはあるけど場所が無いみたいなゲロみたいな状況は、避けたい。
60年代には、栃木県足利市で『エレキギター禁止条例』とか今ならギャグみたいな前科がある国だから油断出来ないよ本当。


何か今の老朽化した日本の社会システムにピッタリ符合する、なんだかんだ言っても民主主義国家になって新参者(土民)が作り上げた先進国。民衆が国家権力に対してnoと言わないと文化とか芸術とか廃れて行く。(廃れて行く中で、ヤバい新しい表現が産まれてくるから良いと言う態度もアリだけどね、)

安心、安全、便利、快適、が隅々まで行き届いた、死にそうなくらい退屈な国。(そんな国で原発事故というブラックさ!)
なにか新しいクリエイティブなモノが出てきそうな気配が感じられない空気。(そして、その裏でヤバいモノが産まれてくるのが日本の良い所で)中井久夫、曰く『日本は、名も知れぬ人が支えているからもっている』みたいな事を書いていたけど、名も知れぬクラブミュージックや文化とかまさにそうだと思う。
それを奪ったら大事なモノが揺らぐ。

http://www.letsdance.jp/

一日経っての補足。

クラブ側にも色々問題あるだろうけど、それを支える自分たち側にも、やっぱり問題あるよね。クラブ側にも規制は必要だろうけど。
音楽や芸術を前に自分で自己規制して発言しないで、クラブに行けない、踊れない、みたいな腐った状況は避けたい。
音楽とかダンス(身体)は、管理される事を嫌うと思う。誇張して言うと、クラブで自由に踊ってはいけない。とかって身体(人間)に対してのある種の冒瀆の様に感じる。

目の前でイカすビートが鳴ってて体を揺らさない人が居るだろうか?
人類史のなかで、ダンス文化を持たない人類は果たして居ただろうか?