矢部直さんを招くにあたって、あの頃の思いで。

今回、矢部直さんを招くにあたって色々感慨深い。

そもそも音楽にハマったのはhiphopだった、特にjazzyなヤツで。ネイティブタン一派やDJプレミアを中心としたギャングスターファンデーション周辺作品。特にトライブ、ルーツ、ファーサイドギャングスターが好きだった。
聴けば聴くほど、もっと深くてドープなものが聴きたくなる音楽の不思議、ジャズ=カッコイイみないな頭になっていた、当時中学3年位で情報も金も無かったけど、兄貴がDJをやっていたから、いつも家でヒップホップが流れていた。

いまじゃ考えられないけど情報に飢えていた、当時大沢伸一がラジオをやっていて、ジャイルスピーターソン周辺だったりmo'waxの音楽を流していた、聴いた事のない音楽に出会った時の驚きは特別なものでティーンエイジャーの特権だと思う。hip hopである程度音楽を聴く下地が出来ていたから、なおさら理解出来たし、衝撃を受けた。どんな音楽を聴くのか選んでいるつもりが、時として作品に自分が選ばされていることがある。そういう思いを持っているDJや音楽ファンは大勢いると思う。そんな風にして新しい音楽と出会った。

そして、その流れで日本にも世界的に勝負出来る音楽のシーンがある事を知った。
UFO、MOND GROSSO、DJ KRUSHTEI TOWAKyoto jazz massiveなど
当時読んでた雑誌「groove」で、このアーティスト達は、年末号の座談会のメンバーだったりして、羨望の眼差しで通読した。彼らの音楽は海外からリリースされたり、リミックスされたり、海外のチャートを賑わしたりしていた。

最初に聴いたUFOは、ジャズアーティストが参加したオムニバス・アルバム「Red Hot+Cool」の「Stolen Moments」で、ドナルドバードとGURUが共演したり、ルーツとロイエアーズが一緒にやっていたり、今思えばオトナな一枚だった。非ミュージシャンがジャズの曲を作るってのが、刺激的だ。リアルタイムではじめて買ったUFOのアルバムは、「Bon Voyage」だったのかな、高2くらいで、1999年の作品。当時はレコードバブルでufoのアナログは、プレミアが付き高嶺の花だった。

今これ書きながら、ufo聴いてるけど、あの頃聞き逃していた音が聞こえて来る、10年、20年と時間の経過に耐えられる音楽。新たな発見を託し、期待して眠るレアグルーヴ精神、将来「あの頃」のufoの音楽をまた再発見すると思う。

ってな訳で、12月27日のイベントよろしくお願いします。オールナイトイベントなので遅くてもやってまーす。
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